私は、気づいたらあれもこれもとたくさんのことに手を出してしまうことがあります。
いろんな物事に着手してしまいますが、それらをさばききれずに苦しくなってしまい、自分で自分の首を絞めてしまっているような状態になっているのです…。
それに加え、私は気分変調症という精神疾患を持っているため、常に頭がぼーっとした感覚があります。さらに集中力も低下しているため物事をさばききるだけの頭の回転を持ち合わせていないのです…。
このブログを読んでくださっているのは、私と同じく気分変調症やうつ病といったメンタル疾患を持っていたり、何かしらのメンタル不調を抱えてらっしゃる方も多いでしょうから、こういった症状に共感してくれる方もいらっしゃるかもしれませんね。
なので、私なりにそんな状態から脱却するにはどのようにしたらいいのか、本を読んだりして考えてみました。
あなたは、「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」という本をご存知ですか?
その本のマンガ版・「マンガでよくわかるエッセンシャル思考」の中で、こんな文章があります。(マンガ版は読みやすくてわかりやすいためおすすめです)
「ものごとを選ぶ際に迷わないコツは、基準をとことん厳しくすること。「絶対にイエスだと言いきれないなら、それはすなわちノーだ」と考えるのです。
「絶対にやりたい!」か「やらない」の二択にするのです。
そのための基準として、(中略)「90点ルール」が有効です。
最重要基準をひとつ用意し、その基準に従って選択肢を100点満点で評価して、「90点以上だ」と思えるものだけにイエスを言うというやり方です。
そして、90点未満の点数はバッサリと切り捨てるのです。」
私たちのエネルギーは有限です。全てを優先するのは何も優先しないのと同じ。
ただでさえ頭が働かない状態なら尚更、有限である自分のエネルギーを一点集中させる必要があると思うのです。
そのためにも、先述した「90点ルール」は有効だと思います。自分の中で、90点以上やりたいと思えること以外は手放す。
まずはひとつの物事に集中することが大事なんです。
また、私の大好きな作家である喜多川泰さん著書・「手紙屋」蛍雪篇~私の受験勉強を変えた十通の手紙~の中の、主人公・和花が書いた手紙にこんな文章が出てきます。
「たとえば翌日、数学と日本史と英語のテストがあるとしたら、まず英語の勉強を始める。時間をかけて、試験範囲の単語や熟語を覚えようとします。
ところが二時間ほどたって、そこまでやったことを覚えているかどうかを確かめてみると、さっき覚えたはずの単語や熟語を忘れているんです。すると、不安になります。
「こんなことをやってて、大丈夫なのかなあ。英語より日本史のほうが短い時間で点数が上がるかも……」
「日本史と英語は放っておいても平均点前後はとれるかもしれないけど、数学は下手したら0点かも……」
結局、四、五時間も勉強していたくせに、何をやっても「こんなことをしているより、あっちのほうが意味ある気がする」ってことばかり考えて、いっこうに知識が増えないなんてことがよくあるんです。
それで、いつもあとから思うんです。
「こんなことなら、はじめから英語だけにしぼってやっておけばよかった。そうすれば一つくらいまともな点がとれたのに」って。」
セリフが長いため少し中略してありますが、この文章を読んでどう思いましたか?
いろんなことに着手してしまうと、この文章と同じように、あれもこれも手を出して何も完成させられない、なんてことが起こってしまうのです。このようにテスト勉強に置き換えて考えるとわかりやすいですよね。
まずは、どんなに小さなことでもいい。有限である自分のエネルギーを、一点集中で注ぎこむのです。それで、まずは物事をひとつ完成させてしまう。それが重要なことだと思うのです。
あれもこれも手を出してしまうと、注意も散漫になりますし、しんどいことも多いですよね。今回紹介した考え方を知ってから、私自身の思考もシンプルになって生きやすくなった気がします。
できるだけ思考をシンプルにして、余計な考えをそぎ落としていくことが大事だと思います。よければ参考にしてみてくださいね(^^)