私は、今とある会社で事務職として働いている23歳女性。
気分変調症という精神疾患を中学のころから持っていて、今もメンタルクリニックに通院しながら治療中ですが、なんとか働くことができています。
今の会社に入る前は、新卒で入社した別の会社で営業職をしていました。
でも営業の仕事内容が合わず、メンタルの調子を崩し休職&早期退職してしまいましたが…。
今回は、その営業職をしていたころに出会った先輩が教えてくれたことについてお話します。
その方は私より1年先輩で、当時社会人2年目だった女性の先輩。
私と同じ営業職で、何度か営業に同行させてもらったこともあります。
同行の移動中、先輩が運転している車の助手席に座っていたのですが、先輩がそこでこんなことを言っていました。
「仕事は二の次だよ」
仕事で病むのはもったいないよという話をしてくれたんです。
その先輩は仕事よりもプライベートを大事にしていましたが、お客様とコミュニケーションを取るのがとても上手なので営業としての結果も出してたし、当時の私の憧れでした。
でも、結局私は先輩のように結果を出すことはできなかったし、それどころかメンタルの調子を崩し休職&早期退職してしまいましたが、先輩が教えてくれた「仕事は二の次」というマインドは、転職した今でも大事にしています。
具体的には、今の会社に入ってからは残業はしないように心掛けています。
元々基本的に残業のない会社なのですが、定時になったらすぐに帰るようにしています。
前の会社でメンタルの調子を大きく崩した経験があるからこそ、メンタルを最優先にしています。
そのためにも、残業をしないようにしているのです。
もちろん定時にすぐ帰れる環境にいられることはとてもありがたいことですし、そんな今の会社に入社できたのは運が良かったと言えるでしょう。
今の環境をこれからも大事にしたいと思います。
やる気溢れる姿勢で仕事に向き合うのももちろん素敵なことですが、仕事を頑張りすぎてメンタルを病んでしまっては本末転倒。
特に私は、今気分変調症の治療中ということもあり、「仕事は二の次」のマインドで仕事をするのが合っているのではないかと感じています。
最後に、ハ・ワンさんという方が書かれた、「あやうく一生懸命生きるところだった」という本に出てくる文章を紹介したいと思います。
「「自分の仕事にやる気が持てなくて、心配です」
インターネットの悩み相談でよく見かける文句だが、よく考えてみてほしい。この悩みはちょっとおかしい。
これはつまり、好きでもない人を目の前にして「私、どうしてあなたのことを愛せないのかしら?」と悩むようなものだ。どんなに努力したって、愛せない時点でその人は恋愛対象じゃないのだ。
(中略)
そもそも、やる気がなくたってかまわないだろう。やる気がなくても十分働ける。
(中略)
好きでやる仕事もある一方、ほとんどはお金を稼ぐためにある。労働の対価としてお金を受け取っているのだ。
それなのに、やる気まで要求されるなんて、会社はちょっとほしがりすぎじゃないか。湧き出しもしないやる気をムリに作り出すこと自体がストレスだ。
ないならないなりに、目の前の仕事をこなせばいい。
そのうち好きになってくるかもしれないし、ほかにやる気を出せる仕事が見つかるかもしれない。そのときに、やる気を注ぎ込めばいい。」
仕事を頑張りすぎてつらい気持ちを抱えている方もいるかもしれませんね。
そんなとき、「仕事は二の次」という言葉を思い出してみてください。
仕事のために、何か重要なものを犠牲にしてはいないでしょうか?
仕事は、心や体の健康があってこそできることなのです。