この記事を読んでいる方の中には、気分変調症やうつ病などといった精神疾患を持っている方や、メンタル不調に悩まされている方もいらっしゃることでしょう。
そういった方の中には、カウンセリングを受けたことのある人も多いのではないでしょうか。
私も、気分変調症という精神疾患を中学生のころから患っており、カウンセリングを受けたこともあります。
今回は、そんな私のカウンセリングの体験談をお話したいと思います。
私がカウンセリングを受けたのは、高校3年生のときと短大1年生のとき。
どちらも、学校に配置されているスクールカウンセラーの方にカウンセリングしていただきました。
気分変調症を発症した中学のときも、カウンセラーはいましたが、中学のときの私は「誰かに相談することは甘えだ」って自分に言い聞かせていたので、カウンセラーに相談するという選択肢を自ら閉ざしていました。
でも、高校3年生になって、ようやくカウンセリングを受けることに決めることができました。
中学生のころから、得体の知れないしんどさをずっと抱えていて、治る気配がない。
一人で抱え込むのも限界なのかもしれない…と思ったからです。
でも、カウンセリングではうまく話すことができませんでした。
自分の症状を話すこともできませんでしたし、何を話したらいいかわからず、とりあえずつらかった出来事を話せばいいのかなと思い、とっさに中学1年のころいじめられた話をしてしまいました。
確かに中学時代のいじめのエピソードも気分変調症の発症に影響していたかもしれませんが、中学時代のいじめはもう過去のことでした。
なので、過去のいじめのことよりも、今もずっと続くしんどさや生きづらさを相談したかったのに、うまく相談できなかったのです。
加えて、そのときのカウンセラーの先生はこちらの聞いたこととは関係のない話をする人でした…。
カウンセラーの先生をする前は学校の先生をしていた方のようで、効率的な勉強方法について話し始めたんです。
そりゃ私は高校時代の成績は良くなかったけども、私が解決したかったのは勉強に関することではなく、生きづらさなどメンタルのことです。
全く違う話題に話が逸らされた気がして、私は2〜3回ほどカウンセリングを受けたきり、それ以上予約を入れるのをやめました。
次にカウンセリングを受けたのは、短大1年生の秋から冬にかけてです。
私の通っていた短大にもカウンセラーがいたので、カウンセリングの予約を入れることにしました。
高校のときのカウンセラーは私には合わなかったし、私自身うまく喋ることもできなかった。
でも短大のカウンセラーとはもしかしたら相性が良いかもしれないし、うまく話せるように事前に準備して行けば今度こそ悩みを解決する糸口になるかもしれない!
私はそう考え、高校のときのカウンセリングのリベンジのような形で、短大のカウンセラーとお話することにしました。
先述したとおり、事前に準備して行きました。
カウンセラーの先生に相談したいことを事前にメモしておくようにしたのです。
そのメモを見ながら話すようにした結果、高校のときと比べてうまく話すことができました。
でも、結果を言うと、その短大のカウンセラーも私には合いませんでした…。
というのも、そのカウンセラーの先生は私の名前をちょいちょい間違えるのです…。
「間違ってますよ」と言えず、そのままスルーした私も悪いのですが、何度も名前を間違えられるとなんとなく良い気はしませんでした…。
あと、「中学のころから得体の知れないしんどさや生きづらさが続いている。自分なりに頑張ってきたけど、治る気配がない。しんどい。精神科や心療内科にかかったほうがいいのではないか」と相談したときのことです。
そのカウンセラーの先生からは、「悠さんは精神科や心療内科にかからなくても大丈夫だと思うけど…。…でも悠さんがそう思うなら行ってみていいと思いますよ〜」と言われたんです。
精神科や心療内科に行ったほうがいいのではないか、という気持ちは今まで誰にも打ち明けたことがなかったため、その告白は私にとってすごく勇気の要ることでした。
その勇気を出して打ち明けたことに対して、「悠さんは精神科や心療内科にかからなくても大丈夫だと思うけど…」と言われたことが、なんだかショックだったんです。
中学のころから必死で抱えてきた生きづらさを軽く見られた気がして。
私は心のどこかで、「そんなにつらかったんだね」って言ってほしかったんだと思います。
こんな感じで、その短大のカウンセラーとも相性が良い気がせず、数回カウンセリングしたものの途中で予約を取るのをやめ、フェードアウトしました。
…このように、高校と短大での2回のカウンセリングを受けたにもかかわらず、2回とも消化不良で終えてしまった私ですが、
じゃあカウンセリングが無駄だったのかというと、そういうわけでもありません。
短大のカウンセラーからは、精神科医と面談できる窓口があると紹介してもらったこともあったし、そんなふうにカウンセリングの中で役に立つ情報を得ることもありました。
それに、カウンセリングを受けたからこそ、私には一人で自分と向き合う時間のほうが重要なんだということに気付けました。
私の場合は、こうしてブログに自分の気持ちを書き綴ったり、X(旧Twitter)で思い浮かんだ考えを投稿したり、紙やノートに感情を書き殴るなど、自分の中の気持ちや考えを自分なりに整理するほうが気持ちが軽くなる感覚があるし、そっちのほうが合ってたんだと思います。
あと、2回のカウンセリングの中で、他人に自分の気持ちや悩みを打ち明ける経験をしたことで、ブログやXで自分の気持ちを発信することの抵抗感が薄れたような気がしているのです。
そういう意味では、カウンセリングはちゃんと意味があったと思っていますし、良い経験だったと思っています。
また、先ほど、中学のときの私は「誰かに相談することは甘えだ」と思い込んでいたため、カウンセラーに相談できなかったという話もしましたが、そういう気持ちを抱えて相談をためらうことは、心が締め付けられるように窮屈になります。
現に、「誰かに相談することは甘えだ」と信じていた当時、死にたいくらいしんどかったですから。
悩みを一人で抱え込むことは、想像以上にしんどいものです。
人に悩みを打ち明けることは、ガス抜きの意味でも大事なことです。
カウンセリングを頼ることも、大事な選択肢の一つであることを忘れないでくださいね。
今回は、私のカウンセリングでの消化不良エピソードを長々と綴りましたが、もちろんカウンセリングを否定しているわけではありません。
カウンセリングによって救われた方もたくさんいらっしゃるでしょうし、カウンセリングが効果的な場合も多いでしょう。
でもカウンセリングは、カウンセラーとの相性も大事だと思います。
カウンセラーも人なので、相性が合わず私のように消化不良を起こすケースもあるよ、ということを今回は伝えたいと思い記事にしてみました。
もちろん、まだ私に合ったカウンセラーと出会えていないだけ、という可能性もあることは重々承知しているので、また何かのきっかけでカウンセリングを受けるときは、ブログなどで書き綴りたいと思います。
あなたも、より良いカウンセリングライフを送れますように(^^)