私は、気分変調症という精神疾患を持っています。
私は今23歳なのですが、気分変調症になった(と思われる)のは中学生のとき。それからずっと、今に至るまで気分変調症です。
気分変調症は、憂うつな気分が2年以上に渡って続くのが特徴のため、その特徴どおりの症状が出ているといえます…。
気分変調症になったのは中学生のころですが、初めてメンタルクリニックにかかったのは社会人になってから。
なので、正式に気分変調症と診断され、ちゃんとした治療を受け始めたのは比較的最近のことになりますが、私が気分変調症になった原因とは何か、中学生のころのことを思い返して考えてみたので、今回書き綴ってみたいと思います。
私が気分変調症になったのは、中学生のときに、自分のことを責めたり貶したりする思考を繰り返していたからだと思います。
私は、気分変調症になる前の中学1年生のとき、毎日の部活や勉強が楽しくて仕方ありませんでした。
特に部活が楽しくて楽しくて。
中学に入って初めて吹奏楽部に入り楽器を始めたのですが、憧れの先輩や仲間たちと一緒に練習するのが本当に楽しかったし、楽器が上達するにつれて先輩や先生からも褒められるようになるのが嬉しくて嬉しくて。それで部活にのめり込むようになりました。
ところが、部活に入って半年ほど過ぎたあたりのことです。
部活や楽器が大好きだった私は、もっともっと楽器が上手になりたい、と思うようになりました。
そのためにどうしたらよいか自分なりに考えた末に、「もっと自分に厳しく練習しなきゃ」と考えるようになりました。
今考えると、この思考がそもそも間違いだったのでしょう。
それまでは、とにかく楽しみながら楽器を練習していて、それで上達していたのだからそのままで良かったはずなのに。
考えてみれば、自分に厳しくし始めてからです。
…楽器を吹くのが楽しくなくなっていったのは。
それからというもの、ちょっとミスをしたり、ちょっと吹き方の課題が見つかるたびに、自分を厳しく責めるようになりました。そのうち、上達もあまり感じられなくなりました。
やっぱり、「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、物事を楽しみ、好きになることが上達には大事な要素だったんだなって思います。
自分を責めたり貶したりするうちに、楽しむ気持ちがどんどん薄れていき上達のスピードも落ちたんだと思います。
でも、私は自分を責めたり貶したりするのをやめませんでした。むしろ、どんどんエスカレートしていきました。
「自分が上達しなくなってしまったのは、努力が足りないせいだ。もっと自分に厳しくしていけば、いつかまたきっと上達するはずだ。」
そう思うようになってしまい、自分を責めたり貶したりすることに依存するようになってしまいました。
やめたくても、やめられなかった。ここで自分に厳しくするのをやめてしまったら、もっと下手になってしまうんじゃないかと不安で、怖くて。
ところが、現実とは非情なもので、上達するどころか、どんどん下手になっているような気さえしました。
実際、音色が悪くなりましたし、指回しやタンギングなどのテクニックも落ちました。
居残りで自主練を続けたりもしましたが、上手くなることはありませんでした。
練習をすればするほど、下手になっていく。
でも、自分を責めたり貶したりすることはやめられない。
気付けば、勉強や習い事、趣味やプライベートにおいても自分に厳しくするようになっていき、私はたちまちうつ状態になっていきました。
好きな音楽を聴いたり趣味をしていても楽しくない。何もしてなくても心が苦しい。死んでしまいたい。そんな気持ちになり、感情も徐々に麻痺しているような感覚を覚えました。
…こんな感じで、中学のころからうつ状態が続き、気分変調症となり、今に至ります。
自分を責めたり貶したりするのが癖になると、本当に良くないです。
現に私は、未だにその考え方の癖が抜けきれず、うつ状態を引きずっているのですから…。
この出来事からあなたに伝えたいことは大きく分けて2つ。
まず1つ目。どうか、自分を貶したりしないでください。
それが癖になると、本当につらくて仕方ないし、いずれ病んでしまいますから。ときには私のように精神疾患を引き起こすことだってあります。
そして、2つ目。楽しむ気持ちを大切にしてください。
もし、今が楽しいなら、こんなにも尊いことはありません。その気持ちを大いに大切にしてください。
今回の私の経験談が、少しでもあなたのメンタルを救うきっかけになれれば幸いです。