メンタルにとって良いことを、私なりに考えてみた

うつ状態のときの仕事との向き合い方

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私は、気分変調症という精神疾患を持っているのですが、少し前にメンタル不調で仕事を休みがちになってしまい、5日くらい連続で会社を休んでしまったことがありました。

今は仕事になんとか行けていますが、一度長く休んでしまうと、また会社に行き始めるのが億劫になってしまうんですよね。仕事に復活するときは、仕事に対する精神的な抵抗と戦うのに大変でした…。

だからこそ、できれば休まずに行き続けることが大事なのですが…、具体的にどんなマインドでいればよいのでしょうか。一緒に考えていきましょう。

秋田巌先生の書かれた、「うつの人の風呂の入り方」という本にはこう書かれています。

「何とか仕事にだけは行ってください。言うは易し、行うは難し。そんなこと言われても…と思うでしょうが、休んでしまうと、余計にしんどくなります。

そもそも、休むかどうかを決める段階で多大なエネルギーを要します。休むことを即座に決断できる人はまずいないでしょう。休もうか、それとも行こうか。悶々と苦悩の時間を過ごさなければなりません。悩み決断するのは、思いのほか疲れる作業なのです。

やっとのことで休む決断をしたとします。すると、次は、職場に休む連絡を入れないといけません。そこで、また余計なエネルギーを使うことになります。休む連絡を入れるのは、気分のよいことではありません。後ろめたさや罪悪感、さらには自分に対する情けなさ、などを感じながら電話やメールを入れなければならないのです。ここで消費されるエネルギーは、一日の仕事で消費される心理的エネルギーと同等であると言っても過言ではありません。ですので、はじめから、休むという選択肢を消しましょう。

(中略)

休んだとしても、休むのは何とか一日だけで乗り切りましょう。這ってでも仕事に行くぐらいのほうが、結果的によほどラクです。高熱が出るとか、家族の急な変調とかがない限りは、多少、いいえ、かなりしんどくても仕事に行く方が、結果として、かえって楽なのです。」

この記事を読んでいる方の中には、私と同じ気分変調症や、うつ病などの精神疾患を持っている方もいらっしゃることでしょう。

そういった方の中でも、仕事にはなんとか行ける、という状態の方は、仕事には休まず行った方がかえってラクである、ということですね。

私の経験談から言っても、同感です…。

休んだときの罪悪感というのは本当につらいものですし、朝は仕事に行くのがしんどかったとしても、仕事に行ったら行ったで意外となんとかなることが多い。

仕事に行ったら、ちょっとした楽しみを作ることも有効でしょう。例えば、仕事に行った帰りに好きなドリンクやスイーツを買って帰るとか。仕事が終わったあとに楽しみな予定を入れるのです。

些細なことでも自分を褒めてあげるというのもいいと思います。例えば、「休み明けに出勤できただけで満点!」と思うようにしたりとか。

このように、無理せず働き続けるように工夫していくのがいいと思います。

でも、希死念慮などが強い場合は出勤を控えたほうがいいです。

この「うつの人の風呂の入り方」にもこう書かれています。

「仕事にだけは何とか行ってほしいのですが、ただ、例外として、希死念慮(自殺をしたい気持ち)が強い場合があります。本当に自殺してしまいかねないと感じれば言うまでもなく休むほうを選択すべきです。

その日休むだけではなく、休職も視野に入れた方が良い場合もあります。」

私自身も、前の会社に所属していたとき、どうしてもつらくてしんどくて出社することができず、長く休職してしまったことがありました。

その会社は結局辞めてしまいましたし、今も調子が完全に良くなったわけじゃないし気分変調症も治療中ですが、今は新しい会社で1年以上勤めることができているので、休職して体と心を休める時間を取れて、結果的に良かったのかなと思っています。

このように、休職など、休むことが必要な場合もあります。無理は禁物ですよ。

今回は、仕事との向き合い方について語ってみました。

今回紹介した「うつの人の風呂の入り方」という本は、うつ病の方向けの本ではありますが、私自身この本を気分変調症治療のバイブルにしています。わかりやすくシンプルにまとまっている本だと思うので、気になる方はぜひ調べて読んでみてくださいね。

今回の話があなたのお役に立てたなら幸いです(^^)