私は、ときおり無気力になることがあります。
特にそれが顕著なのは仕事。やる気が出ず、どうキャリアアップしたらいいのかわからないし、やりたいと思える仕事も特にない…。
生きるためにはお金は不可欠です。だからお金を得るためにも仕事っていうのは大事なことなんだけれども、その仕事において、目指すものがなく、どこへ向かって歩いたらよいのかわからない状態なのです。
そんな自分を変えるにはどうしたらよいか?仕事の目標を見つけるにはどうしたらよいか?また私なりに本を読んだりして考えてみました。
考える中で感じたこととしては、まず、目の前のことに全力で取り組むようにすることが大事なのではないか?ということです。
私の大好きな作家である喜多川泰さんの書かれた、「ライフトラベラー 人生の旅人」という本にこんな言葉が出てきました。
「目の前にやってくることに全力で取り組めば、楽しく感じて、その中からやりたいことが湧いてくるんだ
(中略)
小学校のころは、教科に関係なくすべてが楽しかった。でも考えてみれば、教科に関係なく、出来不出来に関係なく、やってくる教科とか遊びとか、すべてに本気だったような気がするんだ。ところが、中学、高校と、年を重ねるにつれて、いま目の前にやってきたものに本気で臨むかどうかを、いちいち自分で決めるようになった。それも、そのときの自分の都合でね。
結果として、ひとつ、またひとつと、本気で臨むものを減らしていったんだ。『これいらない』とか言いながらね
(中略)
どうせやるからにはトコトンやろうというスタンスが定着してくると、その時間は楽しいものになるし、その中からやりたいことが湧いてくるんだよ」
目の前にやってくることに対して、自分にとってのいる、いらないに関係なく、真剣に取り組むようにすれば、その中からやりたいことが湧いてくるというのです。
この、「やってきた物事に対して全力で取り組む」といった考え方は、喜多川泰さんの著書に何度か出てきます。もし興味がある方は、喜多川泰さんの本を読んでみてくださいね。
全力で取り組むことは大事な考え方ですが、とはいえこの記事を読んでいる方の中には、気分変調症やうつ病といった精神疾患を持っていらっしゃる方も多いでしょうから、全力で物事に取り組むような姿勢は避けたほうがいい方も多いと思います。
無理はしないことが大切ですし、何より楽しみながら取り組まないと続きません。
楽しむ気持ちを感じられるようにするには具体的にどうしたらいいのかについては、いつか記事にしたいと思います。
なので、精神疾患を持っていたり、メンタル不調を抱えている場合などは、「目の前の物事に集中して、淡々と取り組む」のがいいと思います。
ハ・ワンさんという方が書かれた、「あやうく一生懸命生きるところだった」という本にこんな文章が出てきます。
「「自分の仕事にやる気が持てなくて、心配です」
インターネットの悩み相談でよく見かける文句だが、よく考えてみてほしい。この悩みはちょっとおかしい。
これはつまり、好きでもない人を目の前にして「私、どうしてあなたのことを愛せないのかしら?」と悩むようなものだ。どんなに努力したって、愛せない時点でその人は恋愛対象じゃないのだ。
(中略)
そもそも、やる気がなくたってかまわないだろう。やる気がなくても十分働ける。
(中略)
好きでやる仕事もある一方、ほとんどはお金を稼ぐためにある。労働の対価としてお金を受け取っているのだ。
それなのに、やる気まで要求されるなんて、会社はちょっとほしがりすぎじゃないか。湧き出しもしないやる気をムリに作り出すこと自体がストレスだ。
ないならないなりに、目の前の仕事をこなせばいい。
そのうち好きになってくるかもしれないし、ほかやる気を出せる仕事が見つかるかもしれない。そのときに、やる気を注ぎ込めばいい。」
やる気は無理やり出すものではありません。
だからこそ、目の前のことを淡々とこなすことを意識したほうがいいのではないのでしょうか。そんなふうに物事に取り組む中で、もしかしたらやる気が出てきたり目標が見つかるかもしれない。
目標は無理やり作るものではありませんし、目標がないことも悪いことではありません。目の前のことに集中しつつ淡々とこなしていくという生き方も、素晴らしいものだと思います。
無理やり仕事の目標を作るのではなく、ちょっとずつ無理のない目標を見つけていく、くらいのペースが今の私にはちょうどいいのかなあと思っています。
私は、将来が不安で、仕事の目標を早く作らなきゃ、と焦っていたのかもしれません。でも、目標がないことは悪いことじゃない。目の前の物事や目の前の仕事集中して取り組み、淡々とこなしていく中で見つかっていけばいいな、なんて今は思うのです。
ちょっと肩の力を抜いていきましょう。
目の前にやってきたことに対して、自分のペースで取り組んでいくことが大事なんです。
メンタルが良好な状態が続いているようなら、最初に述べたような「物事に全力で取り組む」生き方をすることでやりたいことが見えてくるかもしれませんが、
そうでない場合は「目の前の物事に集中して淡々と取り組む」くらいのスタンスがいいと思います。
自分のペースに合った取り組み方を模索するのがいいのかもしれませんね。
あなたは、どのくらいのペースで物事に取り組むのが合っていそうですか?ぜひ考えてみてください。
無理は禁物。無理せずやっていきましょう(^^)